色々レスなライターのチャダです。
皆さん「カフェインレス」とか「デカフェ」って言葉聞いたことありますか?
僕はあります。
というかメーカーでデカフェを研究していた当事者なので気が狂うほど聞いてました。
今回はカフェインについての表記でややこしい4つについて書きました。
『カフェインレス』『デカフェ』『ノンカフェイン』『カフェインゼロ』の違いですが
結論から言うと、
- カフェインが少しだけ入ってるのが『カフェインレス』と『デカフェ』
- 全く、またはほとんど入っていないのが『ノンカフェイン』と『カフェインゼロ』
ちゃんと理解すると紅茶やコーヒーがより楽しくなるので読んでいってください!
目次
少しだけ入ってるよ!『カフェインレス』と『デカフェ』
まずは少しだけ入ってる方について詳しく見ていきましょう!
カフェインレスとは?カフェインを除いたものや元々少ないもの!
カフェインレスとはカフェインがレスなものです。
???
って感じだと思います。
僕、英語力うんちなので同じ気持ちです。
要するに普通の茶葉やコーヒーよりカフェインが少ないものです。
カフェインレス=カフェインが少ないもの
原料から少なかったり、特殊な処理でカフェインを抜いていたり、どちらもカフェインレスです。
ただし原料から減らすのは難しいので、特殊な処理でカフェインを抜いている場合がほとんどです。
実はお茶に関して、どれぐらい少なかったら『カフェインレス』といっていいかの決まりはありません。
極論、
「うちは3%減らしてるからカフェインレスだよ!!はい論破!!」
とか暴論述べられても
僕たち消費者は「アワアワ」言うしかありません。
ということです。
ちなみにコーヒーについては『レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約』で
「90%除去できたらカフェインレスコーヒーって言ってもええで!!」
って明記されてます。
コーヒーはカフェイン量が多いので先んじて規定されたのでしょう。
デカフェとは?カフェインを除いたもの!行為!
デカフェはカフェインとほとんど同じです。
英語の接頭語の「de」は「除く」と言う意味があります。
つまりデカフェはカフェインを除いたものということになります。
デカフェ=カフェインを除いたもの
じゃあ
デカフェ=カフェインレス
ってこと?
って思うかもしれません。
まあ大体合ってますが違う場合もあります。
というのもデカフェはカフェインを除く行為自体に使われることがあるんですよね。
だから除いた結果全く入ってなくても「デカフェ」と言えちゃうんです。
つまりデカフェは動詞的ということです。
○デカフェした
△カフェインレスした
カフェインレスしたって聞くとちょっと気持ち悪く感じます。好みですけど。もう完全に好みですけど。
そんな細けえこと言ってっからモテねえんだよ。
入ってないと言っていいよ!『ノンカフェイン』と『カフェインゼロ』
実は『ノンカフェイン』と『カフェインゼロ』は意味一緒です。(以後まとめてカフェインゼロと呼びます)
どちらも「入ってない」って意味なんですね。
しかし厳密には入ってたりします。
???
解説します。
カフェインゼロとは?無視してもいいぐらいのカフェインしか入ってないもの
カフェインゼロは無視していいぐらいのカフェインしか入ってない時に言います。
実はこれも決まりはありません。
でも、
「うちは3%減らしてるからカフェインゼロだよ!!はい論破!!」
とか暴論述べたやつがいれば
「食品表示法違反じゃね?」
と言われます。
流石にね?だってゼロじゃないもん。
僕たち消費者は「アワアワ」言う必要もないです。
人体に影響が出ないラインでカフェインゼロと謳っていると考えて大丈夫です。
カフェインゼロには2種類あります。
- 原料からカフェインゼロのもの
- 原料には入ってるがデカフェした結果カフェインゼロになったもの
原料からゼロのものの代表例は麦茶です。あとハーブとか。
麦茶、ハト麦茶、ハーブティー、ルイボスティー、トウモロコシ茶etc…
デカフェしてゼロにしたものも意外と市場に出回ってます。
生茶デカフェ、お~いお茶カフェインゼロ、伊右衛門特茶カフェインゼロetc…
例えば生茶デカフェを製造しているキリンは
「うちでは100mLあたり0.001g以下だったらカフェンゼロって言いますね!!」
と公式に宣言してるようです。
カフェインゼロ表記はそれぞれの企業基準ということですね。
どうやってデカフェするの?海外のデカフェ製品は危険かも!
デカフェ処理の方法は大きく3つあります。
- 有機溶媒抽出法
- 水抽出法
- 超臨界二酸化炭素抽出法
紹介します。
有機溶媒抽出法→日本では禁止!
1906年にドイツで開発された、1番古い歴史を持つデカフェ方法です。
「ジクロロメタン」というヤバそうな有機溶媒を茶葉にかけてカフェインを除きます。
ジクロロメタン、普通に毒なんですよね。
なので日本では禁止されています。
ただ、海外旅行とかでお茶買ったりするともしかしたら…ということがあります。
まあ、正直大丈夫だと思うんですけどね。
なんか怖いですよね。
水抽出法→簡単お手軽!家でもできるよ
これは簡単です。
茶葉に熱湯をぶっかけるだけです。
実はカフェインには高温の時に抽出されやすい性質があります。
熱湯をかけてカフェインを流してしまう方法です。
家で紅茶を入れるときも2杯目の方がカフェインが少なかったりします。
ただ、その時カテキンとかアミノ酸とかも流れ出るので味は落ちます。
超臨界二酸化炭素抽出法→紅茶界で主流!
なんか難しそうですよね。
簡単に言うと「二酸化炭素に圧力めっちゃかけるとカフェインが除去される」という現象を利用したものです。
この方法のいいところは安全かつ味が落ちにくいところです。
そう、他の方法の欠点をカバーしています。
でもコストがかかってしまうというデメリットも…。
とはいえ、紅茶ではよく使われる方法です。
いろんな企業や研究者があれやこれやとデカフェの方法を考えているので、実際はもっとあったりしますが、今回はメジャーなのを紹介しました。
まとめ
今回は『カフェインレス』『デカフェ』『ノンカフェイン』『カフェインゼロ』の違いについて紹介しました。
- カフェインレス→カフェインが少ないもの
- デカフェ→カフェインを除いたもの
- カフェインゼロ→カフェインが無視できる量のもの
- ノンカフェイン=カフェインゼロ
カフェイン量をコントロールして健全な紅茶ライフを送りましょう!
じゃあね!